全員協議会に出席しました。
平成21年度予算の概要が市長・財務部長・病院事務局長・水道局長から説明されました。
平成21年度の予算の内訳は、
一般会計 1102億9000万円
特別会計(桑谷山荘・国民健康保険事業など16会計) 819億3570万円
企業会計(病院・水道) 191億5201万円 120億1779万円
となっており、
総合計すると、2233億9550万円です。
昨年後半からの急激な景気悪化によって、岡崎市の収入見込みが67億円も減ってしまいます。
中でも、法人市民税は昨年度と比較して52.1%も減ってしまうとの事です。
そこで足りない分は、財政調整基金(貯金)を取り崩したり、臨時財政対策債(借金)を作ったりするとのことです。
そもそも法人市民税とは、簡単に書くと、岡崎市内の企業が国に納めている法人税に税率をかけたものです。
なので、企業の利益が増えれば、法人税も法人市民税も多くなり、企業の利益が減れば、法人税も法人市民税も少なくなります。
という事から、景気の良し悪しは、企業に勤めている人の給料だけではなく、国や地方自治体の収入にも影響があるんですね。
この事を考えると、私たち市民の一人一人が受けている行政サービスは、当たり前の話ですが、私たち個人と企業が払っている税金で成り立っている事を実感します。
ついつい、国や市のお金は、他人のお金の様な気になってしまう事がありませんか?
そこで、税金で行政サービスを受けている私たち市民の一人一人も、無駄使いをしない(職員に無駄使いをさせない)気持ちでいる事も大切かもしれませんね。
例えば、タクシー代わりに救急車を年に何度も呼ぶなんていうのはもってのほかです。
もちろん私自身は、議員報酬や政務調査費など、一般市民の方々よりも税金に直接関わっている立場です。
なので、本日、もらった海外視察希望用紙にサインをしませんでした。
岡崎市議会では、希望者によって4年に一度海外視察に行く事ができ一人の議員に80万円の予算があります。
しかし国会議員ならともかく、市議会議員レベルで海外の行政視察を行う必要があるのか、という批判がある事から、私は1期目の4年間、海外視察に行きませんでした。
1年で2000億円使っている岡崎市では、80万円の節約は小さな事かもしれませんが、だからといって何も考えずに使ってしまって良い事にはなりませんよね。
もちろん、日本国内のどこにも参考になる都市がなく、海外の現地に行かなくてはならない必要があったり、
何らかの役割の為に友好都市に行く必要があるのなら、私も行くかもしれませんが、なかなかそんな機会は無いと思います。
という事から、海外視察には今後も行かないでしょう。
そして、議会基本条例設置特別委員として取り組んでいる宿題が完成したので議会事務局に提出しました。
その宿題とは、条例に取り入れる項目です。
例えば、条例の前文・目的・定義・議会の活動原則・議員の活動原則などや、
議会で議員が市長側に質問する際の一問一答方式や、市長側から議員に再質問できる反問権などなど、条例の姿そのものです。
この作業をしていると、議員になって4年間のうちで最も議員らしい仕事だと私は思えます。
日本で制定されている法律の7割は国家公務員が作成しており、本来、立法権を持つ国会議員のほとんどは法律を作っていません。
というより、法律を作る勉強をしていない議員もいると思います。
なので、立法・行政・司法という三権分立が正しく機能していないのです。
そして地方自治体では、三権分立が当てはまる訳ではありませんが、条例作成している県議会議員・市議会議員は全国の中で1割も居ないと思います。
この岡崎市では、市制が施行された90年前から現在まで、議員が条例を作成した事は一度もありません。
なので、この議会基本条例作成に携われて本当に嬉しいです。
もちろん、他の委員(会派)の意見を合わせ、最後には多数決となるので、私の思い通りの条例にはなりませんが、それでも私にとって物凄くやりがいのある仕事です。