一般質問を行いました。
私の行った質問と、各部長の答弁は以下の通りです。
大原昌幸の一次質問
まず、水害対策についてお伺い致します。
本市では、昨年の8月末豪雨によりまして、大きな被害を受けました。
伊賀川では、2名の亡くなった方がいるなど、本市にとって大きな爪痕を残した災害だったと思います。
そこで、国から5年間をめどとする床上浸水対策特別緊急事業の採択を受けまして、県や市、それぞれの対策事業が実施されているところではありますが、まだまだ全ての計画が立てられていない部分があり、浸水被害のあった地域からは早期の事業計画と事業の完了を望む声が出ている事は十分承知している事だと思います。
そこで、被害地域は市内各地にそれぞれ散らばってはいますが、今回の質問では、9年前の東海豪雨におきましても大きな浸水被害を受けた地域の中で、さらに3ヶ所にしぼって質問を行いたいと思います。
まず、伊賀川流域ですが、5年をめどに県の事業として河川断面を拡幅し、また、市の事業では小中学校のグラウンドや公園など5ヶ所の地下貯留浸透施設を予定しているとの事であります。
しかし、それだけでは伊賀川沿いの低地やくぼ地などでは、豪雨時に伊賀川の水位の影響を受け、自然排水が困難と予想されております。
そういった事から、洪水時の浸水を乙川へ放流する事を検討中だとの事でありますが、まだ具体的な計画の見通しが立っておりません。
そこで、事業を計画する上で時間がかかる原因となっている懸念点をお聞かせください。
次に六名・江口地域ですが、占部川を、本市の事業として、遊水池の整備と合わせて、下流から針崎ポンプ場までの河川整備が5年後には完了するとの事であります。
今年度分の事業費は10億3千万円でありまして、内訳としては国と県が2億9千万円ずつ、本市が4億5千万円となっておりますが、針崎ポンプ場から上流のJR東海道線までの整備完了時期がいつになるのか、まだ決まっておらず、実際に六名・江口地域の浸水がどれだけ軽減するかという点でも疑問が残ります。そこで、洪水時の浸水を矢作川へ放流する事を検討中だとの事でありますが、こちらの計画もまだ見通しが立っておりませんので、事業を計画する上で時間がかかる原因となっている懸念点をお聞かせください。
次に砂川流域でありますが、県の事業として、下流から河川整備が進められておりまして、5年後には福岡郵便局までの整備が完了すると聞いております。
しかし、そこから上流までの整備や、現在、河川の幅が一部分、狭まっているJR線、県道下の拡幅事業などが何年かかるのかどうか、不透明であり、また河川の整備と合わせて、本市でも洪水時の浸水を上地調整池へ放流する事を検討中だとの事ですが、まだ具体的な計画が決まっておりませんので、こちらについても懸念点をお聞かせください。
そして、全ての対策事業が完了後に、八月末豪雨と同じ規模の豪雨が降った場合には、それぞれ、どれぐらいの浸水被害で抑える目標となっているかもお聞かせください。
次に、ヒートアイランド対策についてお伺い致します。
ヒートアイランド現象とは、エアコンの室外機や太陽熱を含んだコンクリートからの放熱など人工物からの熱によりまして、通常の気温よりも高くなってしまう事であり、人工物の多い市街地で起きやすい現象です。
現在、地球環境を破壊する地球温暖化も問題となっておりますが、ヒートアイランド現象は、不眠や熱中症、光化学スモッグの発生など人体に直接影響を与える原因となっており、より市民に身近な問題として近年、各地方自治体でも取り組みがされてきております。
そこで、まず本市において気温の高い地域を把握しているのかどうかお聞かせください。
また、ヒートアイランド対策の本市の現状についてもお聞かせください。
次に、交通渋滞についてお伺い致します。
愛知県は自動車関連企業が多く、実際に自動車保有車両数は日本一でありまして、その中でも本市は18万4600台と、名古屋市、豊田市に続いて平成21年3月の時点で県内3位となっております。
また、運転免許人口では平成20年12月の時点で、本市は25万5713人と、名古屋市、豊田市、豊橋市に続いて県内4位でありまして、国内でも車の通行が多い地域だと思われますが、その分、交通渋滞や交通事故についても大きな問題となっております。
そこで、まずは本市の交通渋滞の激しい地区はどこかお聞かせください。
また、現在の取り組み状況もお聞かせください。
以上で一次質問を終わります。
下水道部長の答弁
伊賀川関連地区及び六名・江口地区とも、昨年度から行っている浸水状況調査と既設管渠等の能力評価に基づき、構想案のシミュレーションを終えまして、現在、具体的な管渠ルートを始め、ポンプ場や吐き出し口等の位置について、必要となる用地を含めた検討を進めているところでございます。
今後は、関係機関や地権者との協議を整え、都市計画決定、下水道事業許可等の法手続きに入り、国庫補助事業として採択を受けた後に、各管理者との詳細な設計協議を行いまして、実施設計、用地買収と順次進め、工事発注を行ってまいります。
これらの中で、最大の懸念点は、8月末豪雨のような超過降雨に対して、下水道計画及び河川整備計画に組み込まれていない排水量を、ポンプにより流域の異なる矢作川または乙川へ排水することに対して、河川管理者である国、県の許可を得る事でございます。
特に、六名、江口地区の排水先である占部川は、全区間の改修を要望しておりまして、この河川整備計画との整合を図りながら、河川管理者との協議を進めると共に、矢作川への放流量を確定させ、早期の事業着手に努めてまいりたいと考えております。
当地区の下水道浸水対策は、整備水準を、5年確率降雨、時間45㎜から10年確率降雨、時間55㎜に引き上げを行ってまいります。この対策完了後につきましては、河川改修と下水道の浸水対策を併せて、当地区を襲った平成20年8月末豪雨に対し、床上浸水が概ね解消する事を目指しております。
土木建設部長の答弁
昨年の8月末豪雨において、砂川の若松川向をはじめとする地区で発生した甚大な浸水被害に対しては、平成20年度に被害原因の解析や対策などを実施し、下流の一級河川砂川の改修計画と整合を図りまして、上地調整池や奥山田池調整池など既存の調整池を有効活用する対策について、今年9月末に住民を対象とした説明会を開催し、市が管理するについて、理解を得られています。
来年度においては、事業実施に必要となる基本設計を行いたいと考えており、その中で整備スケジュールの策定など、財政状況の厳しい中、継続して早期の対策を目指したいと考えています。
抜本的な浸水対策は、県による一級河川砂川全区間の改修が不可欠であり、現在、福岡郵便局付近で進められている、床上浸水対策特別緊急事業に引続き、上流区間の改修が促進されるよう、県と協議を進めています。
県による河川改修や本市による内水対策を実施することで、8月末豪雨と同規模の降雨に対して、当該地区で発生した床上の浸水被害を解消目標とし、対策を実施していきます。
環境部長の答弁
現在、市としましては、調査を行っておりませんので、ヒートアイランド現象の状況については把握しておりません。ただ、愛知産業大学の研究室では、ヒートアイランドの調査を行っておりまして、市としては観測地点として公共施設の敷地を提供する形で協力している。この調査は本年7月から開始され、来年10月頃までの予定とのことでありますので、現時点ではデータの整理及び状況把握はできておりませんが、研究終了後、調査結果を提供していただくようお願いをしております。また、本年度から、愛知県、名古屋市、大学教授、民間事業所などで構成された自主研究組織であるヒートアイランド対策推進機構に本市も参加し、情報収集に努めているところであります。
現状の対策ですが、市のヒートアイランドの状況を把握しておりませんので、ヒートアイランドに絞った対策はとって行っておりませんが、ヒートアイランドも含めた一般的対策として、冷房温度の適正化、通勤や買い物時の自転車あるいは公共交通の利用、アイドリングストップ等エコドライブの推進など、ライフスタイルの改善に向けた啓発活動。さらに屋上・壁面・擁壁などへの緑化や低公害車の普及促進に対する補助など様々な取り組みを進めております。
都市整備部長の答弁
渋滞の激しい地区でございますが、国・県などの道路管理者と愛知県警で構成されております愛知県道路交通渋滞対策推進協議会が策定しました「第4次渋滞対策プログラム」によりますと、本市における一般道の渋滞箇所は、国道1号の八帖交差点を始めとしまして、国道248号の戸崎町交差点、同じく大樹寺1丁目交差点と天神橋東交差点、県道岡崎環状線の光ヶ丘女子校前交差点、県道名古屋岡崎線の橋目町御小屋交差点、同じく岡崎大橋西交差点、県道岡崎停車場線の羽根交差点の8箇所があげられております。また、高速道路におきましては、岩津町バス停付近から美合パーキング付近の上下線で4箇所があげられています。
取り組み状況でございますが、八帖交差点につきましては、国土交通省と連携して立体化事業の実現に向けて努力しているところであります。国道248号の戸崎町交差点におきましては、道路管理者の愛知県が、交差する岡崎刈谷線の交通量調査を実施しており、今後、対策案の検討を行うと聞いております。
現在においては、平成19年2月に名古屋岡崎線のバイパスが整備されたことにより、橋目町御小屋交差点の渋滞が緩和され、一般道については、一箇所減り7箇所となっている。光ヶ丘女子校前交差点につきましては、今年度、岡崎環状線の北向き方向の追加と信号サイクルの見直しが実施される予定です。大樹寺1丁目交差点は、右折車線帯の延長工事とカラー舗装を平成20年度に実施しており、渋滞が緩和されつつありますし、御小屋交差点は、名古屋岡崎バイパスが整備されたことにより、既に渋滞が解消されております。県道岡崎停車場線の羽根交差点につきましては、変則5叉路を改良し、この12月1日に通行形態を大きく変更したところでありますが、今のところ、大きな混乱もなく通行しており、岡崎警察署と協力して状況変化を検証しているところでございます。その他の交差点についても、右折帯の追加や、信号サイクルの見直しなどが、進められており、効果が期待できるところでございます。また、広域的には、国道23号バイパスや衣浦岡崎線幹線道路の整備により、道路ネットワークの充実が図られ、今後、渋滞が解消していくものと考えておりますし、新東名高速道路につきましては、平成26年度の開通を目指して鋭意建設が進められているところでございます。
大原昌幸の二次質問
まず、水害対策について二次質問を行います。
昨年の八月末豪雨では、床上浸水1110件、床下浸水2255件等の被害がありましたが、今後の対策の目標が床上浸水の解消という事は、床下浸水などの被害が起きる可能性は十分残る事になります。また、実際に、昨年の豪雨では152㎜という異常な最大雨量でありましたので、今後、下水道の対策が完了して、整備水準が時間雨量55㎜に引き上がっても、処理能力は三分の一程度しかありません。
もちろん、本市の全ての浸水被害を無くす事は理想ではありますが、床下浸水も含めた全ての被害を防ぐために、河川や下水道を改修するには途方もない時間と莫大な金額がかかってしまう事になると思います。
仮に、どんな集中豪雨でも対応できる様に本市が整備できたとしても、今度は多くの雨水が流れ込んだ矢作川の流化能力が追い付かずに、大げさな言い方をすれば、下流地域にある安城市や西尾市などで被害が出る事もあるかもしれません。
そういった事から通常の予測を超えた異常気象に、完全に対応できる整備は難しいところがありますので、床下浸水等の可能性が残ってしまう事になりますが、そうだとするならば、河川や下水道の改修と共に、豪雨時には、被害の出そうな地域に対して、迅速な警報を伝え、浸水等の備えや、時には市民の避難の準備が素早く行える様にする必要があります。
そこで、今年の6月に京都市では水災情報システムを開発しまして、豪雨時には、降雨量と下水の処理能力から最大10時間後までの予測シミュレーションを行い、被害が出そうな地域には早期に警報を伝える事が可能となりましたが、本市におきましても、河川・下水の改修と共に、市民の避難に役立つ情報システムを取り入れてはどうかと思うのですが、お考えをお聞かせください。
次にヒートアイランド対策についてお伺い致します。
先ほどから、水害対策についての質問をしておりますが、ヒートアイランド現象は集中豪雨の要因になっているという説がありまして、局所的に暖められた大気が上昇気流となって雲を発生させ、集中豪雨を降らせるメカニズムになっていると言われております。
そこで、水害が起きてからの事後の対策だけでなく、集中豪雨を降らせない為に事前にヒートアイランド現象を防止する対策も考えられると思います。
ただ、市内の気温の低い場所において適当な対策をしても、ほとんど効果が無いと思われますので、ヒートアイランド対策の前提としまして、まずは気温の高い地域を測定、把握した上での局所的な対策が必要となります。
そして、気温の高い地域が把握できた時には、例えば、その周辺の公共施設などにおきましてヒートアイランド対策をする事が考えられます。
具体的な対策の一つとしては保水性のアスファルト舗装があります。これは雨の水分を舗装内に何日間か溜めておき、晴れの日に水分が蒸発する事によりまして、実験では50℃を超すアスファルトの路面温度を40℃程度に下げる事ができる効果があるとの事です。この保水性アスファルト舗装は、実際にリブラやげんき館の駐車場の一部で利用されていると聞いておりますが、気温の高い地域周辺の公共施設に絞って導入していく事が考えられます。
そして、他の対策としては、冷却ミストがあります。これは、水を細かな霧にして噴射する事で、蒸発した水分が熱を奪って2・3℃ほど温度を下げる事ができるもので、細かな霧のため、肌や衣服が濡れる事がありません。
そこで、気温の高い地域周辺の公共施設の駐車場において保水性アスファルト舗装を使い、また建物周辺に冷却ミスト発生装置を置いてはどうかと思うのですが、お考えをお聞かせください。
次に、交通渋滞についてお伺い致します。
先ほどからヒートアイランド対策についての質問をしておりますが、自動車の排熱はヒートアイランド現象の原因の一つと言われております。そこで、渋滞を緩和してスムーズな走行を促す事で、ヒートアイランド現象の防止に繋がり、その先には集中豪雨の抑制にも繋がっていく可能性があるかと思われます。
そういった事から、国道、県道で渋滞が起きているとはいえ、国や県による道路整備にまかせているだけではなく、本市としての渋滞対策をしていく必要があるかと思いますが、まず、本市の岡崎市総合交通政策の中での渋滞対策の目標を見てみますと、単に渋滞損失時間の短縮という抽象的な言葉でしか書かれておりません。
しかし、例えば、豊田市の交通まちづくりビジョンでは、2001年から2010年までに朝のマイカー通勤時間を4割短縮などの具体的な数値目標をかかげています。
そこで、本市におきましても岡崎市総合交通政策の中で、何年までにどれだけ渋滞を緩和させるかという明確な数値目標を掲げながら、具体的な渋滞対策に取り組んでいってはどうかと思うのですが、お考えをお聞かせください。
また、豊田市ではITSが実施されておりまして、このITSとは、情報通信技術によって、事故や渋滞などの道路交通問題の解決を目的としています。
具体的には、バスの現在地やバス停への到着時間、市街地駐車場の情報などがインターネットを使って携帯電話でも知る事ができたりと多岐に渡ります。
その中でも、直接的な渋滞対策としては、豊田市が警察と連携している信号制御の高度化が挙げられます。これは民間と公用車などを合わせて1300台の車に搭載した光ビーコンアップリンク車載器によりまして、リアルタイムの区間所要時間の情報等を収集し、交通状況に応じて青信号区間を意図的に連続化させたりする事など、走行の円滑化、渋滞の緩和が図られているものです。
そこで、本市でもこの様なITSを実施してはどうかと思うのですが、お考えをお聞かせください。
そして、同じく豊田市では、東海環状自動車道 藤岡IC近くの臨時駐車場から、香嵐渓秋季交通対策モデル事業としまして現地までシャトルバスの運行を実施しておりまして、またJリーグの公式戦等が行われる豊田スタジアムについてもシャトルバスの運行がされておりますので、現地に向かう車とシャトルバス発着の駐車場に向かう車に分散され、渋滞緩和が図られています。
そこで、本市におきましても、例えば岡崎花火大会などの、約50万人もの多くの人が一時的に集中するイベント等におきまして、中央総合公園駐車場から会場までのシャトルバスの運行を実施し、市内の渋滞緩和を図ってはどうかと思うのですが、お考えをお聞かせください。
以上で二次質問を終わります。
市長公室長
水災時の情報システムについてのお尋ねでございますが、議員がおっしゃられました、京都市の水災情報システムは、京都市が平成17年度から5カ年をかけて独自に開発し、本年6月より本稼働を開始したシステムで、総事業費2億4千万、主な特徴として、「京都市域及びその周辺で観測する雨量、河川の水位、天気予報等をリアルタイムで収集し、下水の排水能力などの情報を取り込んで、浸水被害を予測する機能を有」しているとお聞きしておりますが、水害対策、特にゲリラ豪雨対策への一つの有効な手法、試みだと理解しております。
ただ、近年の都市型水害は、被災地域が比較的特定される傾向がありまして、現行の浸水実績図やハザードマップを基に、まず、被害発生の確率が高い地域への、浸水計、水位計と連動した警報装置の設置など、早期の情報伝達手段の確立に努めていきたいと考えております。
なお、気象庁、国交省等におきましても、近年の都市型災害であるゲリラ豪雨に対応するため、予測精度の向上、システムの見直しに努めて見えますので、その最新の動向も踏まえ、より早く、より正確な水災情報の提供に努めて参りたいと存じます。
環境部長の答弁
ヒートアイランド現象については、その原因や場所の特定が難しいため、先程、お答え申し上げました大学の調査結果を見て、効率のよい対策ができればと考えます。現時点での行政としてできうる対策といたしましては、原因と考えられている要素のうち人工的に排出される熱を抑制するため、市民や事業者に対し可能な取り組みを啓発していくことが、ヒートアイランド対策であり、ひいては地球温暖化防止の観点からも有効と考えますので、今後も引き続き努力して参ります。
企画財政部長の答弁
岡崎市総合交通政策においては、アクションプランとして位置づけた各種施策の実施効果を計る評価指標の一つとして、ご指摘の様に、主要幹線道路の渋滞損失時間の削減を掲げている。道路交通センサスから得られる値として、国道1号康生地区での平成17年における1㎞あたりの渋滞損失時間372時間・人を基準値に、渋滞損失時間の削減を目標として設定している。本市の交通政策は短期・中期の取り組みを中心に平成25年度までを計画期間としており、今後、その成果を踏まえて交通政策の見直しが必要と考えており、その際には、都市計画マスタープランなどほかの関連計画との整合をとりながら、分かりやすいアウトカム指標を用いた目標の設定を検討していきたいところですが、外部的な要因によるので設定が難しいと考えております。
豊田市では、県警本部が行う光ビーコンなどを使った信号制御高度化事業と連携して、平成15年に独立行政法人新エネルギー・産業技術開発機構の補助を受け、交通量、交通実態などを把握する「光ビーコン」にデータを送信する装置をより多くのドライバーが搭載することで、実際の交通量、交通実態に応じた信号統制を高度化することなどを目的に、トヨタ自動車など市内企業と共同して国道248号を実験対象として実施したと聞いています。
岡崎市においては、平成18年度にバスの定時性、速達性の確保のために、公共交通優先信号システム(PTPS)がJR岡崎駅と名鉄東岡崎間で導入されている。今後、渋滞緩和を含め、円滑で快適な交通体系整備を総合的に進めるため、県警など関係諸官庁と連携しながら、ITS(高度道路交通システム)の活用についても研究していきたいと考えています。
経済振興部長の答弁
歴史ある岡崎の花火大会は、中心街の菅生川河畔で行われておりますため、電車・バスの公共交通機関便利いいことから、市内外から観にこられる方には公共交通機関の利用をお願いしているところである。花火大会会場は、人でほぼ飽和状態で警備に注意を払っているところであります。また一方、大きな幹線道路の国道1号と国道248号があることから花火大会時においては、激しい交通渋滞を起こしているところであります。このため、警察との協議の中で、花火大会場所周辺の雑踏緩和対策や駐車場対策といたしまして、平成19年度から中央総合公園の臨時駐車場2000台収容可能な「花火観覧場所(花火ビュースポット)」としてPRも進めてきたところであります。
議員のご提案のシャトルバスの運行について、今後警察などの関係機関と協議する中での検討課題とさせていただきます。
大原昌幸の三次質問(意見)
まず、交通渋滞ですが、先ほども申し上げましたが、自動車からの排熱はヒートアイランド現象の原因の一つと言われております。
本市の地形を変える事は無理ですが、自動車の排熱を減少させる事は無理ではありません。
そして、先ほど環境部長の答弁でもありましたヒートアイランド現象の根本的な対策として、熱の発生を抑制するという意味でも渋滞対策は重要だと思います。
そこで、明確な数値目標を掲げながら、ITSの導入や公共交通の利便性向上など一つ一つの対策を取る事で、市内の渋滞が緩和しまして、市民の交通環境の向上だけではなく、ヒートアイランド対策にも繋げていく事をお願いしたいと思います。
次に、ヒートアイランド対策ですが、本市は愛知県の中でも、地形的に大気の流れが滞り、ヒートアイランド現象が起こりやすい場所だとも言われております。
今後、大学での測定結果が出てくると思いますが、本市としてもまずは、正確な気温の把握に努め、季節別や時間別の風向きなど本市の特徴を詳細に掴む事で、ヒートアイランド対策の準備をお願いしたいと思います。
また、ヒートアイランド現象を防ぐ事によりまして、集中豪雨の抑制に繋がる可能性もあります。今後の研究で集中豪雨発生のメカニズムが明らかになるかもしれませんが、本市として行える対策を着実に実行していく事で、過去に何度も水害にあっている市民の不安を少しでもやわらげて頂きたいと思います。
最後に水害対策ですが、局地的集中豪雨は予測が困難で、いつ降るのか分からない、または、もう降らないかもしれない可能性もあります。
そんな中で、財政面、危機管理面等、様々な観点からの現実的な対策を取り、一つ一つの課題に対して、連動的に、また、根本的な対策をお願いしまして私の質問を終わります。有難うございました。
本日は、母が初めて一般質問の傍聴に来ました。
議会の扉の中に、なかなか入れない小心者で小市民の母ですが、親が観に来るとなると、学芸会みたいで、変な感じです(笑)
しかし、やはり時間がかなり早まったので、質問が終了した時に、到着した支援者もいて、本当に申し訳なかったです。
これからは、お知らせの時間を早めに設定しておこうと思います。
今回の議会から、一問一答方式が始まりました。
しかし、質問の内容を読んでもらえれば分かると思いますが、三つのテーマが最後に連動するので、一括質問一括答弁方式でないと、やりにくい内容だったのです。
いつか、一問一答方式で質問を行いたいと思います。