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2021年5月 5日 (水)

全国的に批判されている”丸のみ議会”とは??

今月発行の”おかざき議会だより”に、大原まさゆきの3月議会での反対討論の一部が掲載されました!

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市議会議員の本来の役割は、市政に対するチェック機能!!

市議会議員は予算を作成する事ができませんので、市長や職員が作成した予算案について、市民にとって必要なのかムダなのかをチェックして、議会にて賛成反対かの採決を行う事が私達に与えられた本来の役割のはずです

議員の過半数が予算案に賛成すれば市長や職員は予算を使って事業を行う事ができますので、

書き方を変えれば、議員の過半数が予算案に反対すれば、市長や職員は予算を使う事ができないという法律上の決まりが定められています。

 

なので、予算案が市長・職員側が議会にて提示された際に、市民にとってムダだと考えられる予算案が提示された際には、チェック機能の役割を持つ市議会議員は予算案に反対するべきです。

 

しかし全国的に実際の議会では、そうではありません。

 

 

全国的に批判されている”丸のみ議会”とは??

全国的に市議会議員が予算案について賛成反対かを決断する際の考え方には大きく二つありまして、

一つ目は、上記に書いた様に市民にとって必要なのかムダなのかで賛成反対を決めていく考え方

二つ目は、市議会議員が市長派なのか、反市長派なのか、中立なのかといった、議員の立場から賛成反対かを決めていく考え方

の2種類が存在してしまっています。

 

この二つ目の考え方に政治が良くならない課題があります。

全国的に議会の構成は”多数の市長派議員”と、”極少数の反市長派議員”、そして”たまに中立の議員”がいるかいないかというケースが多く見られます。

そして、市長派議員は自らが応援している市長が議会で提示した予算案には全て賛成していく慣習があります。

これが大学教授など学識者から批判されている”丸のみ議会”です。

 

重ねて書きますが、議員が応援している仲間の市長の作成した予算案に全て賛成しているという事は、議員自身の賛成なのか反対なのかの考えが考慮されていないために、心の中でムダな予算案だと思っていたとしても反対していないのです。

もちろん、市長も選挙で選ばれた立場としての考え方があります。

しかし、議員も選挙で選ばれた立場としての考え方があります。

そこで二元代表制として市長側の作成した予算案について議員側がチェックをしていく事で、ムダな予算案を省いて、市民にとって必要な予算だけを可決していく制度となっています。

つまり、”丸のみ議会”では予算のムダを省く事ができないので、チェック機能を果たす事ができません

 

そして市長側の作成した予算案に盲目的に全て賛成している事は、市民から見た時に「議員がどんな仕事をしているのか分からない。」といった疑問や、

さらに、「予算案が全て可決していく事が決まっているのであれば議員の存在なんて要らないんじゃないか。」といった議会不要論に繋がってしまう事になります。

 

ちなみに、私が過去に予算に反対した”桜城橋”(総事業費23億円)ですが、採決の数日後、賛成した議員のうち2名ほどから、「橋は要らないと思うけど反対できない。」という本音をチラッと聞いた事があったりなかったり・・・

議員自身も政党会派市長派議員としての立場や、そしてもしかすると支援者からの要請もあって反対できないという葛藤があるのかもしれません。

 

 

全て賛成の議員の立場には弊害が生じる!!

何度も書きますが、私達議員には予算案を作成する権限がありません。

議会が始まると、ほぼ100%完成した予算書が各議員に配布されます。

予算書には千円単位で予算案が記してあり、2500億円もの予算書は膨大なページになります。

市民の中には誤解をしていらっしゃる方が案外多いのですが、議員同士や議員から職員に対して「この事業を予算案に組み込もう。」「その事業よりも、こっちの事業の必要性が高いから、修正しよう。」といった議論など、予算の作成業務はできません。

 

そこで、ほぼ100%完成され私達に配布された予算書を見てから、議会の中で予算の審議として、議員側から職員側に対して予算の内容を質疑する事になります。

しかし、”賛成の立場で予算案の質疑を行う場合”と、”事業ごとに賛成反対を分けて予算の質疑を行う場合”とでは、質疑の深さが違ってくるケースがあります。

また、一概には言えないのですが、議員の質問の文章量が極めて少なくて、職員の答弁の文章量が多い事もあります。

どういう事かというと、議員が自分の頭で考えずに、全て職員に考えさせたり説明させたりしてしまう事です。

 

さらに、全て賛成していく立場の議員は市の職員との馴れ合いが生じるケースもあります。

職員にとって都合の悪い質疑を議員に対して止める事で、議員側も承諾したり、中には、議員の質疑の原稿を職員が作成してしまう可能性も発生してしまいます。

議員の目線は市長でも無く、職員でも無くあくまでも市民目線であるべきであり、市民にとって有益な質疑を行うべきです。

 

薄っぺらい質疑では、市民の皆様に報告するに値しない質疑となり、実際に議員自らが行った質疑について市民に報告できない事につながります。

つまり、議会で発言をしているにも関わらず市民に内容を伝えないという事になってしまいます。

そうなると市民から見た場合に、「議員が議会でどんな仕事をしているのか分からない。」という事になるのです。

なので、”丸のみ議会”は回りまわって市民にとっての弊害が生じる事になります。

 

一度、このブログを読んでくださった皆様もご自分の応援している議員が委員会の中でどの様な質疑をしているのか、皆様に報告があるのかどうかお確かめください。

岡崎市議会 議事録 ←クリック

岡崎市議会 委員会映像(YouTube) ←クリック

 

 

岡崎市議会での各会派の採決状況はどうなっている??

以前のブログでも掲載しましたが、もう一度ここで3月定例議会での各会派の採決の状況を掲載します。

審議の対象となっている第2号議案から第55号議案までの53件の議案について、採決に加われない議長を除いた36名の議員賛成反対かの採決の会派ごとの状況ですが、

自民清風会(14名)        53件の議案に全て賛成

民政クラブ(9名)         53件の議案に全て賛成

チャレンジ岡崎(4名)       53件の議案に全て賛成

公明党(3名)           53件の議案に全て賛成

無所属(6名)

・日本共産党岡崎市議団(2名)   第6号、第12号、第18号、第19号、第21号、第22号、第38号、第39号、第40号、第41号、第43号、第53号の12件の議案に反対その他41件の議案に賛成

・田口正夫議員           53件の議案に全て賛成

柳賢一議員            53件の議案に全て賛成

三塩菜摘議員           53件の議案に全て賛成

・大原まさゆき           第38号議案のみ反対その他52件の議案に賛成

以上となります。

 

私が反対した第38号議案ですが、今年度(令和3年度)の一般会計の予算です。

その中に、私が反対した外国人観光客誘致業務や、安全性が心配される子ども達の歯へのフッ素塗布・フッ化物洗口などが含まれています。

 

昨年の11月議会では、”市民全員に5万円を支給する予算案”が共産党議員(2名)を除いた私達多くの議員によって反対され否決されました。

しかし、翌年度1年間の岡崎市の予算(総額約2500億円)を決める3月議会では、前内田市長の時の採決とほとんど同じ構図によって採決が行われて、1円も否決されたり修正されたりしていません

 

私は、議員になる以前からも議員になってからも特定の市長を応援してきた事は一度もありません

今のところは全く予定がありませんが、将来、特定の市長候補を応援する機会を迎えたとしても、

予算案や条例案に全て賛成でもなく反対ばかりでもなく、 一つひとつの事業について良い案には賛成してムダだと考える案には反対するという是々非々の姿勢で、

市民の皆様のご意見を聞きながら自分自身の頭で考えて採決を行いそもそも本来の議員としての当たり前の役割を果たしていきます!!

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