廃棄物の撤去費用9億円が急遽、補正予算に計上される事になりました。
廃棄物の撤去費用9億円が急遽、補正予算に計上される事になりました。
令和8年に完成予定の阿知和地区工業団地内にて、今年4月の文化財発掘調査において、地中に過去の廃棄物が確認されました。
文化財発掘調査の内容は、岡崎城の石垣に使われているのでないかと言われている石を切り出して運んだ当時の石曳道(いしびきみち)跡の調査です。
廃棄物は地下約1メートルから4メートルの間の深さにあり、
内容 ガラスくず、陶磁器くず、鉄くず、コンクリート等のがれき、タイヤ等
範囲 約2ヘクタール
量 約4万立方メートル
廃棄された時期 昭和40年代
との事
廃棄物の確認された範囲の土地は令和元年に10筆分を本市が複数の地権者から購入したものです。
当時は、ぶどうや栗などの農地や荒れ地だった様です。
平成29年には市によって、航空写真や登記簿などで可能な限り過去に遡って資料の収集等を行う調査が行われていました。
この調査の報告書では、
「盛り土造成時に木片、コンクリートガラ等が使用されたとの地元精通者からの証言があり、盛り土造成された層の厚さ、盛り土の材質は不明瞭である。今後の阿知和地区の造成事業を進めるにあたり、盛り土内に混入するコンクリートガラ等の性状を把握しておく事が望ましい。」
との事。
また平成20年に行われた地元住民に対する聞き取り調査においては、
「昭和46年から47年にかけて、それまでの田んぼに木片やコンクリートガラなど盛り土をしてぶどう畑にした。
盛り土は市の事業で行ったのではないか。」
という証言があったとの事です。
ちなみに市が保存している資料は長くても30年間なので、盛り土を行ったかどうかを示す資料は存在せず不明との事でした。
すいぶんと以前から廃棄物の存在を市は知っていた事になります。
道路として使用していく予定の部分など事業に支障が出る範囲の廃棄物のみ撤去をしていく補正予算が計上される事となり、急遽、9月議会最終日にて私達議員によって賛成なのか反対なのか採決を行う事になります。
撤去する量は約1.3万立方メートルで、市が行う撤去費用として計上される予算は9億227万6000円です。
全ての廃棄物を撤去する訳ではないので、今後、現場の水質調査など汚染調査を行っていくとの事です。
岡崎市報道発表 ←クリック
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