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2023年10月25日 (水)

北中学校での公開授業「投票率を上げるには?」を見学してきました。

研究発表としての公開授業全体のテーマは「自立的に生きるための資質・能力を育む教育の創造」です。

 

オープニング時の体育館が一杯になるほどの市内他校の教員や市外・県外の教員などの参加者と共に、文教経済委員会に所属している私を含めた議員3名や地元議員1名の合計4名の議員での参加でした。

授業では、国語や数学、そして体育など、22クラスの様々な内容が公開されていました。

私は、事前に受け取っていた資料を読んだ時から、3年3組で行われる「社会」の授業「選挙の課題と私たちの政治参加(日本の投票率を上げるにはどうすれば良いか?)」を見学しようと決めていました。

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すでに、この「選挙に関する授業」は5回分が終了しており、本日が締めとして、生徒の意見をとりまとめる最後の授業でした。

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まず、今回の大きな感想としては、

生徒に考えさせたり、グループ内での話し合いの時間が想像以上に長かった。

事が挙げられます。

 

学校の授業と聞くと、どうしても先生からの説明時間の長さを想像してしまいがちですが、

数学の公式や解き方を教える事とは異なり、授業の内容が「投票率を向上させるには?」という社会のテーマである事や、

まとめとしての最後の授業という事もあり、生徒が自ら考えたことを生徒同士で話し合う事で、より考えを深めていく事が実践されていました。

 

そして、4名でのグループ内での話し合いの途中で、生徒の一人が「私は選挙に行きたくないな。」と言い、考えがそこで止まっていた際には、

先生から、「もし、変な人が当選しちゃったらどうする?」と助け船を出されると、

その生徒は「それは嫌だ~。」と言い、グループでの話し合いが楽しみながら一つずつ深い段階に入っていく様子が見られました。

 

 

また、先生からなぜ若者の投票率が低いのか、その理由は?と聞かれて、生徒たちからは、

・公約を守ってくれる党が少ないから。

・候補者を信用して良いのか分からないから。

・自分の考えに近い政治家がいないから。

・政治が身近では無いと感じているから。

・日本の国民全体が政治への関心が薄いから。

・候補者の政策が分からないから。

といった、真っすぐな意見が述べられました。

 

確かに、若者だけではなく、

・日本という国がバブル崩壊以降立ち直れておらず、経済的に悪化しているのではないか? 政治家は今まで何をしてきているのか?

・選挙に当選後、公約を守らないケースがあるのではないか? 信用できる党や候補者は存在するのか? 

・政治家が自らの政治信条・政治思想・政策・議会内での発言など、政治家として必要な資質・中身・議会内での活動報告をきちんと有権者に示しているのか?

等々、このブログを読んでいる方々も、きっと共感する部分があると考えます。

 

そして、「投票率を上げるにはどうすれば良いのか?」という問いに対して、生徒たちからは、

・お店などの買い物のついでに投票できる様にしていく。

・現在の18歳以上の選挙権を引き下げて15歳以上にしていく。

・投票に行かない人に罰金を科していく。

・公約を守った政治家を褒めたりごほうびをあげる。

などの意見が出ていました。

 

お店などのついでの投票は、すでに岡崎イオン内に選挙時に投票所が設置された事もあり実現していますし、

オーストラリアやベルギー、ルクセンブルグ、シンガポールなど約20ヵ国では、投票に行かない人に対する罰則や罰金などが定められており、投票が義務化されています。

 

そして、公約を守った政治家を褒める事に関しては、まず、マスメディアの役割が大変、重要になります。

もちろん、不祥事を起こした政治家を報道する事は必要な事ではあります。

しかし、政治家のスキャンダルのみを報道されると、有権者にとっては政治家に対する不信感ばかりが募り、政治そのものに嫌気がさし、投票に行かなくなってしまう事が懸念されます。

そこで、国や自治体に貢献している政治家を積極的に有権者に知らせていく事も必要です。

有権者は日頃の仕事や育児、家事、子どもの習い事の送り迎え等々で忙しい日々を送っていますし、休日は趣味の時間や、心身をゆっくりと休める時間に使う事も重要であるため、頑張っている政治家の情報収集をする事に使える時間や労力は限られており、

マスメディアがその分を補って、まとめて情報を収集・公開する事は大きな意味があります。

今回の北中学校の生徒の意見はとても的を射る内容です。

 

そして、政治家自身による有権者への報告も重要です。

「選挙や広報活動」と「議会活動」をきちんと区別して、自分が何を頑張っているのかをお知らせするべきです。

具体的に書けば、朝の交差点で通勤者にお辞儀をしている政治家の政策や活動が分かりますか?

自宅を訪ねてきて名刺を渡してきた政治家の政策や活動が分かりますか?

イベントや行事に訪れて、スピーチしている政治家の政策や活動が分かりますか?

政治家自身も国会や議会の中で、自らが「どんな発言をしたのか」「どんな質問をしたのか」「どんな答弁が返ってきたのか」という議会活動を有権者に知らせていくべきです。

 

人間は見た回数や会った回数、会話した回数で、相手に好感を持っていきます。

日本人は人情深いところがありますので、好感を持った政治家に投票してしまう傾向もあるかと考えます。

しかし、政策や活動内容を知らずに投票する事は、選挙後に多くの有権者自身が困る事になってしまうケースもあるのではないでしょうか?

 

そして、「誰かに頼まれたから」とか、「人に言われたから」とか、他人まかせも危険です。

日本人は周りの人に合わせて空気を読む習慣があります。

地域とか会社とか集団の中で自分だけが違う行動を取る事を避ける傾向があります。

しかし、「誰に投票するか」という選挙については自分の頭と心で決めていくべきだと考えます。

 

日本はかつて戦後10年経った頃から高度経済成長期を迎えて世界第2位の経済大国になりました。

けれども、欧米諸国からは、「日本の経済は一流、政治は三流」と馬鹿にされた時期がありました。

「政治が三流」という事は、その国の将来は落ちぶれていく事を意味していると考えます。

 

例えば、候補者が額に一杯汗をかいて多くの有権者と握手する姿を見て、「こんなに熱心に頑張っている人は、きっと当選後も政治家として頑張ってくれるだろう。」と、優しさや期待を持って投票する有権者は”良かれと思って投票している”のだと考えます。

しかし、もう一度書きますが、その政治家の議会活動を知らずに投票する事は危険な場合もあるのです。

 

ちなみに、今回の授業の中でも、大人に対するアンケート資料では、「選挙時に困った事。」として「誰に投票して良いのか分からない。」といった項目が半数ほどを占めていたという報告も発表されました。

 

私も有権者の一人として信用できる政党や候補者の出現を期待しつつ、私自身も議員としての資質をさらに高めながら議会内での発言を報告していく事で、市民の皆様にとって市政が身近に感じられるように、頑張ってまいります!

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